働く親御さんの子育てを支える居宅訪問型の病児保育サービス。

2020年3月下旬の緊急事態宣言より、全国の小学校が休校となり、保育園も登園を自粛する呼びかけもあったことから、かつて、病児保育だけではなく「健康なお子さんお預かり」も実施したことがありました。

※2023年10月現在:感染症流行中につき、健康児保育は中止しています。

病児保育とは異なる保育に試行錯誤を重ね、利用された親御さんからのニーズや、健康なお子さんは外で遊ぶことが豊かな発達につながるという考えのもと、外遊びの実施を始めました。

「健康なお子さんの外遊び」をどのような研修を経て実施に至ったかは「前編の記事」を一読ください!


今回は、この外遊びプロジェクトに参加をした3名の保育スタッフ(おやこレスキュー隊員)の菊地・岩間・杉本にインタビューを行い、安心安全な保育を野外でも提供するためには、何が必要なのか、試行錯誤してきた道のりを振り返りました。

※以降、2020年当時に実施したインタビューとなります。

(左)菊地(中央)岩間(右)杉本
ーー まず、どのようなメンバーで外遊びプロジェクトを行ったのですか?

菊地:現場の保育スタッフであるおやこレスキュー隊員(以下「隊員」)が3名と、保育リーダーが2名、事務局スタッフが2名です。

杉本:おやこレスキュー隊員は公募でしたので、我々3名はプロジェクトに応募して参加しました。

ーー 皆さんは、なぜ外遊びプロジェクトに参加されようと思ったのですか?

杉本:病児保育の研修しか受けてきていない中で、外遊びをすることに不安がありましたが、健康児保育で伺ったお宅で「外って行ってもらえないですよね」と言われたこともあり、ニーズを肌で感じていました。

外遊びプロジェクトの公募を知り、フローレンスの取り組みに隊員として関われるのなら、という想いでプロジェクトに参加しようと思いました。

岩間:私も外遊びに対して不安がありましたが、プロジェクトとして自分が関わることでその不安が解消するのでは?と思って参加しました。

菊地:健康児のお預かりが始まったときはびっくりしましたが、新しい形を作っていく、というところが自分が大好きなフローレンスらしい取り組みだと思い、だんだん使命感に駆られて参加しました。

ーー 皆さんが外遊びプロジェクトで行ったことは?

岩間:研修コンテンツの作成にも携わりました。

また、隊員の目線で意見を出したり、他の隊員の意見を聞いて情報を集めたりました。

ーー 特に印象に残っていることはありますか?

菊地:隊員向け資料作りです。

岩間:3人で討論したり、コンテンツの内容を詰めたり、意見を出し合ったり。

菊地:作業の時間配分にも苦労しました。締め切りが迫ってくるにつれて、焦りで進まなくなったり。研修コンテンツの制作は初めての経験だったので。

岩間:締め切りもありましたし、研修コンテンツをどう収束させるかを考えるのが大変でした。

杉本:意見を惜しみなく出せる環境で、遠慮せずに考えを出して、どうしていこうか考えられる関係性でした。3人が同じ方向を見ていたからこそです。

岩間:また隊員以外ともフラットに話せたことも大きいです。普段研修を行っている事務局のメンバーとも立場の違いを感じずに話し合えました。

研修内容の一部
ーー外遊びを行うことでこどもに対して良い影響はありますか?

菊地:私は実際に小学2年生のお子さんと外遊びに行きました。サッカーの好きなお子さんだったので、マンション下の庭でサッカーをしました。外での活動は体力勝負なので、自分の体も整えて鍛えて臨んでいます!

「遊んであげている」ではなくて「いっしょに楽しむ」というスタンスが、お子さんと保育者の関係性の構築に、良い影響を与えると考えます。

岩間:前職の保育園での経験から、外遊びをすることで生活リズムが整う効果を感じています。体力を使ったり、太陽光に当たったりすることで、食欲、睡眠、午後の活動にもつながっていきます。

ーー皆さんは子どもたちと外でどんな遊びがしたいですか?

岩間:自分自身が砂場で遊ぶのが好きなので、砂場でたっぷり遊びたいです!

砂場でなくても、集中して何かを作り上げたときの「楽しかった!」「出来た!」という経験ができるような活動ができたらと思います。

杉本:公園での遊具遊びにとらわれず、のんびりお散歩で季節を感じたり自然に触れたり……という活動もやりたいです。

菊地:季節ごとの自然、生き物、景色、自然の事象。外ならではの季節を感じる活動ができたら嬉しいですね! 電車などの乗り物の好きなお子さんであれば道路脇や線路脇で好きなだけ見たりとかでも十分楽しめますよね。どこかで遊ぶ、ということだけでなく「お散歩」「隊員におまかせ」というのもありかもしれないですね。

岩間:秋だとどんぐりとか、たくさん落ちてますよね。

杉本:どんぐりや落ち葉で製作をしたり! でも拾ったどんぐりは茹でないと虫がわいてしまうから要注意ですね!(笑)

ーー最後に、健康児保育への意気込みを教えてください。

杉本:フローレンスは「面白い会社」で、わくわくした気持ちで働いています! 研修をしっかり受けて、お子さんの安全を確保することと楽しくその日を過ごすことをバランスよく提供していきます。これからの子どもたちにとってより良い社会が実現できるように全力を尽くしていきます!

岩間:研修で学んだことをもとに、お子さんが楽しいと思っていることを、隊員も一緒に楽しめればと思うので、親御さんにも安心して預けていただきたいです!

菊地:外には室内遊びでは経験できない魅力がいっぱいあります。安全に十分留意しながら、お子さんと楽しい時間を過ごし、お子さんにとってもかけがえのない時間となるように保育をしていきたいです!

※2023年10月現在:感染症流行中につき、健康児保育は中止しています。

いかがでしたでしょうか?

私たちは「おやこのピンチにかけつけ」続けるため、これまで様々な挑戦をしてきました。健康児保育は、その一つの例です。親子の困りごとは、例えばコロナ禍など時代によって移り変わり、その時々に求められる支援を行う必要があります。

2023/10/29(日)開催の『こどもを社会で育むアイデア展覧会 ~保育・看護の力で未来を変える!~』では、親子の困りごとに対して、これまで私たちがどのような支援をどのような想いをもって行ってきたか、ご紹介します。

当日は、病児保育だけでなく、様々な保育・看護スタッフが参加します。保育・看護の分野に興味のある方は、資格や経験の有無にかかわらずどのような方でもご参加いただけますので、ぜひご参加をお待ちしています!

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