いつもフローレンスの病児保育のウェブサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。

厚生労働省より「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」として10か条の項目が公開されております。

この留意点は、2014年3月にベビーシッターを名乗る男性の自宅から男児の遺体が発見されたという事件を受けて、公表されました。そして、昨今のベビーシッターマッチングサイトを通じて依頼を受けたベビーシッターが、子どもにわいせつな行為を行ったとして逮捕された事件を受けて、2020年6月に改定されました。

フローレンスでは2004年のサービス開始以降、安心安全の病児保育を提供し続けています。累計病児保育件数80,000件の実績は、保育業界最多となります。

引き続き、利用会員の皆さんや、フローレンスの利用をご検討中の方に安心して利用いただけるよう、「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」の各項目に沿って、フローレンスの訪問型病児保育における対応をお伝えいたします。

シッター派遣のスタイル・シッターとの契約関係について

1.まずは情報収集を

ベビーシッターを利用するには、事業者に申し込み、所属するベビーシッターが派遣される方法と、マッチングサイトを通じてベビーシッター個人に利用者が直接依頼する方法があります。保育料の安さや手軽に頼めるかという視点ではなく、信頼できるかどうかという視点で、ベビーシッター事業者の情報を収集しましょう。マッチングサイトを通じての利用の場合は特に詳細に情報収集を行いましょう。情報収集にあたっては、都道府県や市町村の情報、 公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している会社のリストなどを活用しましょう。一時預かりが必要な場合やひとり親への様々な支援が必要な場合は、ベビーシッターの利用に限らず、市町村に相談しましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・上記の記述において、フローレンスの訪問型病児保育は「事業者に申し込み、所属するベビーシッターが派遣される方法」に該当します。

派遣されるシッター(こどもレスキュー隊員)はフローレンスが直接雇用を行っており、派遣にあたってのマッチングは利用会員さんから提供頂いている情報をもとに事務局が実施しております。

・公益社団法人全国保育サービス協会へは加盟手続きを行っており、現在承認待ちです(2020年9月現在)。

・ひとり親の方を対象にした「寄付によるひとり親支援プラン」もご用意しています。

シッター(保育スタッフ)との事前の面接について

2.事前に面接を

ベビーシッターの派遣を事業者に依頼する場合、ベビーシッターに対する希望を明確に伝えましょう。派遣される予定のベビーシッターと事前に面談を希望する場合は、事業者に申し出てください。マッチングサイトを通じて依頼する場合には、インターネットの情報だけを頼りにするのではなく、実際に子どもをベビーシッターに預ける前に必ずベビーシッターと面会し、子どもを預かる方針や心構えなどについて質問して、信頼に足る人物かどうかを確認しましょう。また、子どもを預ける際には、必ず事前に面会したベビーシッター本人に直接子どもを預けるようにしましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・フローレンスの訪問型病児保育は定期的なベビーシッターと異なり、お子さんが病気にかかった際の保育という、突発的なニーズに対応するものです。そのため、フローレンスでは会員さんが保育を必要とする日に必ずお伺いするため、毎日の予約状況にあわせて保育スタッフの派遣先を調整する仕組みとしています。派遣する保育スタッフを固定することが難しいため、事前面談も実施していません。

・親御さんと保育スタッフが事前に面談することが出来ない分、保育スタッフの採用は直接雇用で慎重に行い、質を担保しています。直接雇用のため、事務局では全員の顔、名前、住所等の情報を把握しています。

フローレンスの保育スタッフの採用基準と育成についてはこちらの記事もご参考ください。

シッター(保育スタッフ)の身分証明について

3.事業者名、氏名、住所、連絡先の確認を

実際に子どもをベビーシッターに預ける際には、事業者名、ベビーシッターの氏名、住所、連絡先を必ず確認しましょう。その際、ベビーシッターの身分証明書のコピーをもらうようにしましょう。マッチングサイトを通じての利用の場合には、マッチングサイトで公開されている保育者の情報を再度確認するとともに、都道府県等に事業者としての届出をしているかも確認するといいでしょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・フローレンスはマッチングサイト型ではなく、保育スタッフを直接雇用し、派遣する形をとっています。そのため保育スタッフに関する情報は、全スタッフ分を事務局で把握しています。

・フローレンスは認可外保育施設として東京都に届け出ています。
 東京都福祉保健局ホームページ:居宅訪問型保育事業者一覧(いわゆるベビーシッター業)  https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/ninkagai-ichiran/kyotaku_list.html

保育場所について

4.保育の場所の確認を

保育の場所が子どもの自宅以外である場合は、事前に見学して、子どもの保育に適切な場所かどうかを確認しましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・保育場所は利用会員さんのご自宅となります。指定された場所以外は立ち入らないようにしております。立ち入る必要があるとき(※)は、事務局経由で親御さんに確認の連絡を行います。

(※ 例として:病児保育中にお子さんが嘔吐し、ご用意いただいた着替えを使い切ってしまっていた場合に、洋服の保管場所に立ち入らせていただく)

・利用会員さんにも、なるべく保育が一つの部屋で完結するよう、ご準備をお願いしています。

各種資格の登録証について

5.登録証の確認を

ベビーシッターが保育士や認定ベビーシッター(※)の資格を持っている場合は、保育士登録証や認定ベビーシッター資格登録証の提示を求めて確認しましょう。保育に関する研修を受けているかどうかを確認してもいいでしょう。

※「認定ベビーシッター」とは、公益社団法人全国保育サービス協会が、ベビーシッターとして必要な専門知識及び技術を有すると認定した人です。詳しくは、 全国保育サービス協会HPの資格認定制度のサイトを参照してください。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・フローレンスはマッチングではなく、保育スタッフを直接雇用し、派遣する形をとっています。そのため保育スタッフに関する情報は、全スタッフ分を事務局で把握しています。

・保育スタッフは「保育・学童保育の実務経験1年以上」「子育て経験(7年以上)」に該当し、複数人による面接でのスクリーニングを経て入社しております。

参考:保育スタッフの経験(2019年11月現在)

・必ずしも全スタッフが資格を持っているわけではないですが、経歴に関係なくフローレンスの保育者としてのスキルを獲得するための研修を受け、合格することが必須になっています。

保険の加入について

6.保険の確認を

万が一の事故に備えて、保険に加入しているかやその内容、金額を確認しましょう。ベビーシッターを派遣した事業者やマッチングサイトの運営者等にも同様に確認しましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・団体として、ベビーシッター派遣事業割引券の認定取扱事業者として、全国保育サービス協会が設定している基準「ベビーシッター派遣事業実施要綱」を満たした保険に加入しています。

保育事業者として行政に報告義務が発生する重大事故は、これまで0件です。

<参考:基準を満たす保険の要件>

(ア)ベビーシッター業およびそれに付随する一切の業務を目的とし た賠償責任保険 対人賠償:1名1億円以上、1事故5億円以上 対物賠償:1事故 500 万円以上 

(イ)ベビーシッター請負先児童にかかる傷害保険 死亡・後遺障害保険金額:1口 100 万円以上 入院保険金日額:1口 1,500 円以上 通院保険金日額:1口 1,000 円以上

保育中の状況確認、報告について

7.預けている間もチェックを

子どもをベビーシッターに預けている間も、子どもの様子を電話やメールで確認するようにしましょう。カメラなどで子どもの様子を見たいと保育者に伝えてもいいでしょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・ご利用当日の様子は14時、16時の2回、会員専用サイトの『経過報告』から確認いただけます。利用会員さんは随時、メールや電話で事務局と連絡を取れる体制を取っています。

経過報告のイメージ画面(一部)

・保育スタッフが保育に専念するため、また、親御さんのお仕事の妨げとならないようにするため、保育スタッフ⇔親御さんの直接のやり取りは行っておりません。ご不明な点があれば事務局経由でお問い合わせください。事務局より保育スタッフに確認を行い、利用会員さんへ情報をお伝えいたします。

・見守り用のカメラの設置については、保育スタッフにカメラを設置している旨をお伝えください。

緊急時における対応について

8.緊急時における対応を

預けている子どもの体調が急変するなどの緊急事態が生じた際に、ベビーシッターからすぐに連絡を受けることができるような体制を整えましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・フローレンスの保育スタッフは全員、救命救急講習を受講しています。お子さんの体調急変時には救急搬送を実施します。

・病児保育予約時に「病児保育預かり当日の緊急連絡先」を必ず2つ以上登録していただくようにしています。症状変化時の再受診の目安や、解熱剤使用時の連絡等について、朝の引継ぎで確認させていただきます。

・地震などの場合は、利用会員さんにご用意をお願いしている「緊急連絡先シート」を参考に対応いたします。

・災害対策についてはこちらの記事もご参考ください。

はじまりは東日本大震災から。今も改善を続ける、病児保育の災害対策

保育内容の報告について

9.子どもの様子の確認を

ベビーシッターから子どもの引き渡しを受ける際、どんなことをして遊んだのかといった保育の内容や預かっている間の子どもの様子について、ベビーシッターから報告を受けましょう。子どもの様子次第では、お子さん本人にも確認しましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・フローレンスの病児保育では、すべての保育に対して保育記録をつけています。保育記録の内容は一日の保育終了後にご報告し、控えを親御さんにお渡ししています。お子さんとも一日の振り返りでお話してみてください。

保育記録の一例

利用後の対応に不満・疑問があった際の対応について

10.不満や疑問は率直に

ベビーシッターに対する不満や疑問が生じた場合は、ベビーシッターを派遣した事業者やマッチングサイトの運営者等にすぐ相談しましょう。内容によっては、事業者等ではなく、都道府県や市町村の保育担当部署、地域の消費生活センターなどに相談しましょう。

厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点

【フローレンスの対応】

・お気づきの点があれば遠慮なくアンケートに記載、事務局へご連絡ください。

保育に関する不満や疑問などは、保育スタッフには見えない形でアンケートにてご連絡いただけるようになっております。

・アンケート以外でも、メール等でも随時ご連絡をいただけますと幸いです。

・頂いたアンケートは今後の保育スタッフ個人のスキルアップや、研修内容の改善、事務局運営の参考にさせていただきます。

頂いたアンケートの活用については、こちらの記事もご参考ください。

「ささいなことでも報連相」15年変わらないフローレンスの鉄則


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