フローレンスの訪問型病児保育では、親御さんが「安心」して預けられ、保育を「安全」に提供できるよう、保育を担当するこどもレスキュー隊員の研修と育成に力をいれています。

 入社後も病児保育に関する7日間の座学研修を行い、約1~2週間にわたる4段階の実地研修を行うため、ひとり立ちまでに少なくとも10日間以上の研修を受講します。きめ細かい研修の裏には、「お子さんが安全に1日楽しく過ごせるために必要な知識やスキル」を伝える研修スタッフの存在があります。

 フローレンスの「こどもレスキュー隊員」(病児保育スタッフ)にとって重要なスキルとは?それをどう教えていくのか?育成への考え方やねらいについて、研修講師のスタッフ4名にインタビューを実施しました。

左から順に、 芦澤 美帆(看護師)、永井 知江(こどもレスキュー隊員)、 森 久美子(事務局スタッフ)、 秋山 笑美(事務局スタッフ)。

–座学研修で、研修生に心がけて伝えていることを教えて下さい。

芦澤:私は看護師として、看護面、医療面の研修を担当しています。フローレンスは病気のお子さん専門のシッターサービスなので、病気に関する基礎知識が求められます。誰でもが理解できるように、保育に関わる医療面の知識をわかりやすく伝えるようにしていますね。病気の詳しいメカニズムを知ってもらって、こどもレスキュー隊員が不安なく保育にあたれるように、研修内容を考えています

 芦澤は、前職は助産師として病院に勤務。「子育て支援をやりたい」という想いからフローレンスに入社。病気のお子さんのケアポイント等、保育に関わる医療について研修を担当している。好きな食べ物はチョコレート。

森:私は独り立ちする前の座学研修を担当しています。保育に関わる医療面の知識は芦澤さんたち看護師が丁寧に研修をしているので、私は、研修生のみなさんに「報連相」はしっかりやろうと伝えています。独り立ちしたら、ひとりで目の前のお子さんを保育しないといけません。何かあっても一人で抱え込まず、状況をすぐ連絡するできるように、研修の段階から「報連相」は口酸っぱく伝えています。

秋山:研修生からは「朝の視診で虫刺されが確認できたとか、細かいところまで電話しているんですね!」とよく驚かれることがありますよね。

森:そうですね。しかし、お子さんの変化に気づいて逐一報告することが、病状悪化や事故を未然に防ぐためにとても大切なんです。

森の前職は児童館の職員。大学のときから病児保育に興味があり、こどもレスキュー隊員としてフローレンスに入社。こどもレスキュー隊員の独り立ちにむけた座学研修や、実地研修後の振り返り面談を担当している。好きな食べ物はフライドポテト。

-実地研修では、研修生のどんなところを見ていますか?

永井:実地研修では、研修生が座学で学んだフローに沿って、きちんとできているか観察しています。自己流になってしまうことが、事故に繋がりかねないので、意識して観察するポイントの一つです。指導する私自身も、自分自身がフローにそった保育ができているか、日々確認をしています。

森:実地研修後は、研修生と振り返りの面談をしますが、そのとき永井さんたち指導者が、研修生さんの課題やできていることをまとめたものを参考に、研修生が指導された部分をしっかり認識しているかを確認しています。研修生が指導された部分をしっかり認識して、足りない部分を改善できるように後押しをしていますね。

永井:そうそう。自分の保育に足りない部分を素直に受け止めて修正する能力が、こどもレスキュー隊員には、求められますよね。

「こどもレスキュー隊員は子育て経験が資格になる」ことを知り、フローレンスに入社した永井。入社して9年、1,000件以上の保育を担当。こどもレスキュー隊員が独り立ちする前の実地研修の指導を行う。好きな食べ物はすいか。

森:なので、一通り実地研修が終わったから独り立ちではなく、病児保育において自分の足りない部分や課題が修正できるまで、実地研修を繰り返します。それは、会員の皆さんに提供できる保育水準に達しない限り、マンツーマンの保育を任せることはできない、とフローレンスでは考えているからです。

秋山:研修生の中には2ヶ月ぐらい実地研修した人もいましたよね。それぐらいフローレンスは独り立ちまでにきめ細かく研修をしますし、独り立ち後もこどもレスキュー隊員同士が事例を共有できる研修などを通して、保育スキルを日々磨いています。

–こどもレスキュー隊員に、求められるスキルとは?

秋山:目の前の出来事の原因を考える力はこどもレスキュー隊員には身につけてほしい力です。

これは実際にあった出来事ですが、利用会員さんが記載したご自宅への道順と、自分が歩いている道が違うことがあったんです。そこで向かっているこどもレスキュー隊員が「なんでなんだろう」と考え、マップを調べたところ、記載されている道順が更新されていなかったことがわかりました。

もしその人が何も疑問に思わずにいたら、開始の時間に間に合わなかったと思うんです。トラブルを未然に防ぐためにも、原因を思考し続ける力は身につけてもらいたいので、研修でも伝えています。

前職は保育園の保育士として勤務していた秋山。保育園では発熱したお子さんを見送っていた立場だったが、そのお子さんを保育する仕事があることに魅力を感じる。こどもレスキュー隊員として入社。現在はこどもレスキュー隊員が独り立ち後参加する、事例共有研修などを担当している。好きな食べ物は白いご飯。

–お子さんとの保育でも必要な力ですね。

秋山:そうですね。例えば、ずっと泣いているときは「痛いところはないか」「遊びが気に入らないのか」と考えて工夫をしましょう、と研修では伝えています。

考えるためには、座学で知識を吸収する必要があるので、芦澤さんたち看護師の研修をしっかり受けて知識を増やしてもらう必要がありますね。

芦澤:なにが正常で、何が正常じゃないのかを判別できるアンテナは、必須のスキルですね。病気のお子さんを預かるからこそ、こどもレスキュー隊員は異変に気づく力を身に着けていると思います。

永井:そうですね。芦澤さんや秋山さんがおっしゃるスキルは、病児保育になくてはならないスキルだと思います。保育という観点からだと、毎日違うお子さんの保育をするので、お子さんそれぞれに合わせて、心の掴むことが求められると思います

–具体的には?

永井:笑顔で挨拶したり、雰囲気づくりだったり、遊びだったり、それぞれのやり方で構わないんです。大切なのは、お子さんが病気の時でも楽しく安心して過ごせることです。そのための保育の工夫を常にすることが、ベテラン・新人にかかわらず、こどもレスキュー隊員にとってなくてはならないスキルだと思います。

秋山:そうそう。そうやって、お子さんに心尽くすことを大切にしてほしいですね。会員の皆さんもフローレンスを信頼して利用してくださっています。会員さんの信頼を守るためにも、安心安全な保育を誰もができるように指導したり、研修で伝えることが、私達の役目だと思います。

みなさんいかがでしたでしょうか。インタビューした4人の他にもたくさんのスタッフがこどもレスキュー隊員のサポートを通して、お子さん一人ひとりを見守っています。


フローレンスの病児保育は当日朝8時までの依頼に対して100%保育スタッフを派遣する日本初の訪問型病児保育です。

2014年のサービス開始以降、保育業界最多の累計保育件数90,000件の実績で培った経験と、研修体制をもとに、安心安全の病児保育を提供しています。

お子さんの自宅で保育するので、慣れた環境で過ごすことができ、また集団保育のような他のお子さんの感染症をもらう心配を減らすことができます。急な病気のときにも親御さんにかわって、大切なお子さんをご自宅で見守ります。

仕事と子育ての両立に、ぜひフローレンスの病児保育の入会をご検討ください。

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