病気のお子さんをご自宅にてお預かりし保育する、フローレンスの病児保育。なかなか聞き慣れないお仕事なので、実際の仕事内容をイメージするのが難しい方も多いのではないでしょうか。

今回は、病児保育の1日の流れを、病児保育歴10年のベテラン「こどもレスキュー隊員」の宮沢視点で詳しく見てみましょう。

※フローレンスの病児保育では、保育スタッフを(親子のピンチ!を助ける)「こどもレスキュー隊員」と呼んでいます。

<前日夜>病児保育の依頼確認

前日の夜に、次の日に伺うご利用者さんのご自宅・お子さん情報について、事務局から連絡があります。それを踏まえて、翌日何時に自宅を出ればよいか、どんな保育をするかを確認します。

保育に活かす情報収集

ご利用者さんのご自宅までの経路を確認しつつ、お子さんをお預かりする際の確認事項を整理します。例えば、お子さんの症状やケアポイントなどです。また、過去にフローレンスの病児保育を利用したことのあるご利用者さんであれば、お子さんがどのようなことを喜んで、どのような遊びを楽しめるのかなど、前任者のフィードバックを確認することも出来ます。

最も気がかりなこと

このタイミングでの一番の関心事項は、訪問先にどうやって行くか、何時に自宅を出発すべきか、なんです。

<当日朝>かけつけ

自宅から利用者さんのご自宅に向かうことを「かけつけ」と呼んでいます。毎日異なるご利用者さんのご自宅に伺うことになるので、最寄り駅からご自宅までの道順を確認しながらご自宅に向かいます。

行き先が毎日違う難しさ

毎回異なるご自宅へ訪問するため、時には知らない駅で降りて、目印のない住宅街に伺うことも。慣れない路線で電車を乗り過ごしたり、誤った電車に乗らないよう注意が必要です. 道に迷って、到着がギリギリになってしまい泣きそうになったこともあります。

<到着時>引き継ぎ

ご自宅に到着したら、まずは手洗いうがいをしてエプロンをつけます。その後、親御さんに予め記入していただいた記録票を見ながら、お子さんの体調やこれまでの経過を確認します。

親御さんは忙しいけれど、引き継ぎは大切

1日を過ごすにあたって、引き継ぎは肝の部分になりますが、朝、親御さんによっては出勤時間に間に合うよう、急いで出発する必要がある方もいらっしゃいます。そのため、親御さんの出発時間から逆算して、引き継ぎの内容や分量を決めるよう、工夫します。本当に親御さんが急いでいるときは、必須事項を絞って聞いた上で、保育をする中で必要なことがあれば、追ってご連絡させていただくことにしています。

事前の情報収集を活かして

事前に、引き継ぎを意識しながら収集した情報がここで活きてきます。ただ、得た情報よりもお子さんの体調が悪いこともありますので、引き継ぎ時にどのような質問をするかが、重要になります。

食事の様子

<日中>保育

朝の引き継ぎが終了したら、親御さんは出勤。そこから保育がスタートします。絵本を読んだりおもちゃで遊んだりして、体調を考慮しながら落ち着いて過ごします。水分摂取や検温をこまめに行いつつ、体調の変化を観察して保育を行います。

最も難しいのは与薬

一番難しいと思うのは、お子さんにお薬を飲んでもらうことです。本当に薬が嫌な子は、口に入れた瞬間に吐き出してしまったり、そもそも口を開かなかったりします。与薬は病児保育の中でも大事なポイントとなるので、緊張感を持ってあたっています。

お子さんに飲んでもらうために工夫する!

与薬だけでなく、食事や水分補給を促すことも難しいです。食事に関しては無理させることはないのですが、水分補給や検温は様々な工夫をしながら行います。例えば、水分については一緒に乾杯して自分がおいしそうに飲んでみる、テレビを見ているときに何気なくあげてみるなどの工夫をしています。

お薬についても、お薬用のスポイトで遊ぶうちに興味を持って飲んでくれたり、小さい子だとスプーンであげれば飲んでくれることもあります。このような工夫をして、うまくお子さんに飲ませることができると、親御さんから感謝のお言葉をいただけることもあります。

隊員、看護師、事務局、みんなで

病児保育の業務がない日には、オンラインで開催されるミーティングの中で他のこどもレスキュー隊員と情報交換したり、看護師スタッフによる研修動画を見たりして、ひとりひとりのお子さんに寄り添う工夫について考えています。

普段の保育においても、困ったときにはいつでも事務局へ電話で相談できたり、トラブルがあった際はサポートスタッフがヘルプに来てくれたりするので、訪問先で困っても安心です。

<日中>経過報告と保育記録の作成

当日14時頃、熱などの症状変化などについて、スマートフォンで親御さんに経過報告をします。また、オンライン経過報告とは別に、体調や体温の変化、お食事やお昼寝の時間、排泄回数や量、ご機嫌や遊びの内容などを記載した「病児保育記録」を作成します。

親御さんの帰宅を迎える様子

<終了時>親御さん帰宅時の引き継ぎ

親御さんがご帰宅。保育記録をご覧いただきながら、熱の経過やお昼寝の時間、食事など、親御さんが特に気になるポイントを中心に説明します。

ほっこりエピソードで親御さんにホッとしてほしい

基本的には親御さんにとって、帰ってきてやっと子どもに会えてホッとする時間なので、朝の引き継ぎよりはゆったりと時間を使うことができます。ポイントを押さえながら、まずは伝えるべきことをお伝えします。その後、お子さんが楽しそうだったこと、嬉しそうだったこと、可愛かったなどのほっこりできるようなエピソードをお話をしつつ、お暇する準備をします。

お子さんの表情を見て「楽しかったのだな」と感じていただけると一番よいのですが、調子が悪く泣いてしまっているお子さんもいるので、エピソードでホッとしていただきたいなという想いを込めています。

最後に笑顔で終われたときが一番嬉しい

毎日異なるお子さんを保育するため、同じ日は一日たりともありません。病児保育のプロとしてどう動くかが問われます。最後に笑顔で終われたときが一番嬉しいです。お子さんも親御さんも、そして自分もよかったなと思えることを目指しています。

<帰宅>お仕事終了

引き継ぎが終了し、ご自宅を出たら、1日の保育が終わります。帰宅途中の電車の中などでスマートフォンを使って完了報告(15分程度)して、お仕事が終了です。

ぜひ一歩踏み出してトライしてほしい

保育園で働く中で、より子どもの気持ちに寄り添えるような「一対一の保育」をしたい!と思い、フローレンスの病児保育の門を叩いた宮沢。

病気のお子さんをお預かりし、一人で保育をすることはとても責任の重い仕事です。大変さだけでは長年勤務するのは難しいでしょう。病児保育で働く上でのやりがいはどこにあるのでしょうか?

依頼が入ったときの緊張感はとても強いですし、もちろん保育中もその緊張感が続くために疲れはあります。でも、その日の病児保育がどのようにできたか次第で、どれだけ疲れていたとしても清々しさを感じます。すごく大変だったけど、最後に笑顔でお別れできたときはいい1日だったなと達成感があります。

フローレンスの病児保育では、宮沢のように保育園勤務経験がある方、保育士資格がある方はもちろん、ご自身の子育て経験がある方のご応募も歓迎しています。転職するかまだ検討中でも大丈夫。まずはお気軽に説明会へお越しください!

もし迷っていることがあれば、ぜひ一歩踏み出してトライしてみてください。自分が想像している以上のことを体験できるお仕事です。