「体調不良のお子さんを見るのってどんな感じなんだろう?」「未経験からどうやって仕事ができるようになっていくんだろう?」「はじめての訪問型保育(シッター)だけど大丈夫かな?」
そんな疑問を解消すべく、4月に入社・異動した新人の病児保育スタッフ(以下、おやこレスキュー隊員)の3名に、この春一緒に研修を受けた採用担当の水谷がインタビューをしてきました!
病児保育という、働きながら子育てをする家庭にとっていまや欠かせない保育サービスを担っているおやこレスキュー隊員たちが、どのような理由でこの仕事を選び、入社時の研修から独り立ちした現在まで、どのような経験を積んで、どのように気持ちが移り変わっていったのか、前編・後編に渡ってお伝えしていきます。
まずは自己紹介からお願いします。
質問:①お名前/②好きな遊び・得意な遊び/③休日の過ごし方
今井です。得意なのは積み木でどこまで高く積み上げられるかという遊びや、折り紙などの工作関係です。週末はひとりカラオケをしてます。
佐野です。盛り上がって楽しめるので私はUNOが好きです。乳児のお子さんだったらパズルや、穏やかな気持ちになれるので絵本の読み聞かせも好きです。週末は実家に帰ることが多くて猫と遊んだり庭でバーベキューをしたりします。
豊島です。小さい子と一緒に手遊びやふれあい遊びをするのが好きです。大きい子だと、なぞなぞの本を一緒に読みながらおしゃべりするのが好きです。最近は暑いのでアイスを食べながら、録りだめたドラマや映画を見てます。
この仕事をはじめようと思った理由を教えてください。
佐野:今まで保育園で集団生活をしている子どもたちを見ていたんですが、個別に関わることが少なくて、泣いていてもすぐ行ってあげられないことがありました。その点、この病児保育のお仕事では1対1で保育できるということにすごく魅力を感じたのが理由です。
今井:私はフローレンスの別事業部からの異動という形ですが、もともとこういうサービスがあったらいいなと思っていたんです。
そもそもの入社きっかけも病児保育志望で、そのときは残念ながらご縁がなかったんですが、結果的におうち保育園(フローレンスの小規模保育園事業)で採用してもらい、保育園での経験を積んで病児保育事業部に来ました。
最初に訪問型の病児保育をやりたいなと思ったのは、自分が親になったらこういうサービスがあるといいなと思っていたのと、子育てがしやすい社会になってほしいなと思っていたからです。
今の自分にできることは保育士としてこういうところで活躍することなんじゃないかなと思って、それで応募したのがきっかけです。
豊島:私もおうち保育園に勤めてたんですが、そこの閉園が決まり、次にどうしようかと考えていました。週5のフルタイムパートでしたがそれでも大変で、担任を持っている先生たちはもっと大変ですよね。保育園保育士という仕事に、気力・体力共にもう限界を感じていました。
もともと国家試験を受けて資格を取った時から、保育園保育士以外で保育士ができるお仕事をしたいなとずっと考えていました。それで、閉園をきっかけにベビーシッターをやろうかなって思っていました。
そしていろいろ考えて、フローレンスって訪問型病児保育のパイオニアじゃないですか。せっかく「あの病児保育」のフローレンスにいるんだし、ベビーシッターとして病児保育の知識は絶対必要だなと思ったので病児保育事業への異動を希望しました。
病児保育の仕事に対する最初の印象はどうでしたか?
豊島:おうち保育園にいるときに、ヘルプに来てくれたおやこレスキュー隊員の方とお話する機会がありました。ドラマ(フローレンスがモデルになった漫画『37.5℃の涙』を原作としたドラマ)を見てそのお仕事を知っていたので興味はすごくあって、「病児保育のお仕事はどうですか?」と聞くと「結構大変、研修も大変だよ」と話されてました。「毎日いろんな違うところに行くことや、いろいろと対応フローが細かく決まってて、そういうところが大変といえば大変だよ」と保育園とは違う大変さを聞いて、そのときはそうなんだと思ってました。
保育園だと周りの先生や子どもたちの動きを見ながら、さらに臨機応変に自分で考えて動かなきゃいけないけど、その判断が違っていることも多々あって、一方で病児保育では絶対に抑えなくてはいけないポイントなど「いろいろ決まってる」というところに、逆に安心感を感じました。ルールが設定されていて枠組みがしっかりしてるところなんだという印象でした。
佐野:病児といっても風邪以外にもいろんな病気がありますよね。RSウイルス感染症や手足口病とか病気の種類が様々なので、それを自分が見るっていうのは最初ちょっと怖いなっていう印象がありました。
「自分がその病気の種類を把握できるのかな?」というのが心配だったり、不安だったりしたなと思います。1番怖かったのは保育園で経験があった熱性痙攣で、その場面を見たことがあったので、そういう場面に遭遇したときに自分にはできるかなとか、不安な印象が強かったです。
今井:お預かりする子はもっとぐったりしてる子だと思ってました。病気だからこそ、親御さんにとっては頼みの綱としてフローレンスに頼んでいるんだろうなというイメージがあったから、症状的にはぐったりしている子が多いんだろうなって思ってました。だから、走り回ったり、一見元気そうな子が意外と多くてびっくりしました。
では、この4月の研修を受けてみてどうでしたか?
佐野:仕事を始める前にこんなに丁寧な研修を受けたことがなくて、すごく安心感がありました。2週間でやるには膨大な情報量だったのでちょっと覚えるのが大変でしたが、繰り返し何回も聞いていたので、なんとか覚えることもできました。
研修やマニュアルもしっかりしていて、冊子もくださったので安心して臨むことができました。研修と、実際に現場に行ってみた状況を照らし合わせてやっと理解できる、みたいな感じです。
現場と研修で習ったことが繋がるというか「ああ、そういうことか!」って自分の学びになったので、研修は心強いというか、安心感をすごく与えてくれたなって思います。
研修を受ける前までは、さっき言ってたように「病気の子とか大丈夫かな?」とか「私、分かるかな?」みたいな不安があったのが、研修を受けたことによって、覚えることはたくさんあったけど安心感に繋がったような感じがしました。
いろんな種類の病気を知ったり、お子さんへの薬の飲ませ方だったり、こういう時はこうするんだよとか細かく教えてもらえました。
今井:私は研修があるのはすごくありがたいなと思いました。ひとりを感じやすい仕事だし、それがむしろいいなと思っていたけど、一緒に研修を受ける同期の人たちがいてすごく楽しかったなという印象です。
独り立ちした後も、同期の人たちがみんな話しやすい人たちだったので、なんかみんな頑張ってるんだなと思ったらどんなに大変な現場に行って「ちょっともうダメだ」と思っても「でもみんなも頑張ってる!」と思うことで、それが強みになります。
現場に行っていざ本当にひとりで頑張らなきゃいけないとなると、心が折れそうな時ももちろんあります。でもそういう時も、同期の人が今日もどっかで頑張ってるんだと思うと、それが糧になります。
私だけではないというか、よく「チームフローレンス」ってこの会社では言うけど、サポートセンター(病児保育の現場を電話でサポートする役割)の人がいて、ジャンヌ(病児保育についての相談ができる看護師)の人がいて、同期がいたりとか先輩たちと話すとみんなで戦ってるんだなと思えて、それはすごく安心します。
同期と研修を一緒に受けて学んで、一緒の時期に独り立ちしていくあの時間はやっぱ大事だったなって思います。
豊島:現場実習やロールプレイングと座学研修との行き来がよかったなと思いました。実はスピード感にクラクラで、もう弱音しか吐いてませんでした。「もう無理ー」とか「え、もっとこれやりたい」とかずっと言ってました。ただ本当に、同期がいたからそういうことも言えたし、頼りにしていました。
独り立ちした自分を想像しながら研修を受けていると「これをひとりで?」と、とにかく不安で自信がなかったです。見学実習(指導してくれる隊員さんの横で1日見学をする現場研修)をやった後に、振り返りでまたみんなに会って話すこととか、実はあれがとても良かったです。
自分がその現場で見たことをすり合わせしたり、現場で分からなかったことを研修でまた聞けたりっていう、現場とみんなで集まる研修を行って帰ってできるのがすごくよかったなと思いました。今思うとあれはすごく大事だったなと思います。
また、ロールプレイングが2パターンを1回ずつしかできなかったんですが、もっといっぱいやりたかったなってすごく思いました。もっとやったら現場にひとりで出るための自信がついたと思います。
私は週2勤務で時間的に余裕があったので、ひとりで引き継ぎのロールプレイングを家でやってました。「これから引き継ぎさせていただきます」って言うところから始めてみて、全然15分で終わらないんです。(※目安として、引き継ぎは10~15分で実施するようにしています)
だからもっとみんなと練習できたらなって思いました。みんなの引き継ぎの仕方を見れたらすごく勉強になるし、もっとやりたかったなと思ってます。
さて、インタビュー前編はいかがでしたでしょうか?
フローレンスのおやこレスキュー隊員として働く3名のリアルな本音を通して、訪問型病児保育というお仕事の魅力ややりがい、そして研修現場の実情が少しでも伝わったら嬉しいです。
後編では、独り立ちした今の気持ち/これから応募を考えている人へのメッセージ/今後何か目指していきたいことや理想の姿、についてお伝えしていきます。
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実はこのインタビューに参加した佐野さんも、この選考会から内定した人のうちのひとり!
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