保育中に、「おや、この子は少し他の子ども達と違うな…」と感じることがありませんか?
保育現場ではよく「気になる子」と表現します。

「気になる子」って、どんな子どもだろう。

いったい、「気になる子」とはどんな子どもでしょうか?

例えば、「子どもの年齢に対して、言いたいことがうまく言えないみたい」とか、「いつもみんなといっしょの時はおちつかないね」、そんな風に、ちょっと気になる所がある子どものことです。
つまり、「どんな子どもなのかよくわからない」「どんなかかわり方をすればいいかわからない子ども」ともいえるかもしれません。
小さい時は特に、個人差が大きく、また場合によっては家庭環境によっても、発育に差が出てきます。

保育をする上で大切な4つのポイント

子どもの年齢によって、その心も、身体も、発達はさまざまです。
そんな子ども達に寄り添う上で、保育者はどんな心構えを持つべきでしょうか?。

大切なポイントを4つ、ご紹介します。

1.困っている子どもの気持ちを知る

2.子どもの気持ちを受け止める

3.その子に合った工夫をする

4.子どもと共に育つ

(出典:実践に活かす 気になる子への支援ガイドブック

いったいどのように活用すればよいでしょうか。

事例:Aくんが、食べ物の好き嫌いが多いのはなぜ?

まず、好き嫌いが多くて、食べられず、困っているAくんの立場になって考えてみましょう。

困っている子どもの気持ちを知る

もしかすると、味覚が敏感で食べられないのかもしれません。
温度や、形にこだわりがあるのかもしれません。

子どもの気持ちを受け止め、その子に合った工夫をする

そんな気持ちを受け止め、「残してもいいんだよ」と認めてあげたり、形をくずしてみましょう。
このように、その子の立場に立ち、何に困っているのだろうか?と、理由の見立てを行いましょう
そして、その子に合った支援を行っていくことが必要です。
このように、一人づつ、子どもに沿った対応をしていくことで、学びを重ねていくことが大切です。

「気になる子」を支えるフローレンスの研修制度

先程の4つのポイントにもあげましたが、保育者自身もたくさんの子ども達と関わり、引き出しを増やし、学び続けることが大切です。
年間約10,000件の病児保育を行うフローレンスの研修をご紹介します。
細やかな観察や、ケアが必要な子どもを担当する病児保育スタッフ向けの研修があります。主に3本立てになっていますね。

① 通所施設で行う実習

まずは、提携の通所施設で、実習を行わせていただいています。
発達障害の特性をお持ちの子どもと関わる中で、細やかな観察の目を養い、必要なケアを学びます。

② 事例共有ワーク・ショップ

フローレンスの病児保育スタッフは、年間で180時間もの時間を研修に費やします。
実際にあった病児保育中の出来事を共有しながら、子どもとどのように関わっていくか、ワーク・ショップを行い議論します。
同じ仕事をしているメンバーで、意見交換をしていることが特徴です。

③ 保育のあそび研修

年齢に適した色々な遊びがあります。ですが、その遊びを行うことが難しい時に、どのような遊びをすればよいか、研修で学んでいます。

まとめ

子どもたちは、一人ひとり個性があり、その発達も様々です。
「気になる子」を育んでいくために、保育者が学び続け、保育者を支える体制をきちんと整備していきましょう。