これまでのご経歴を教えてください。

現在入社して3年目です。入社するまで、保育園で働きたいと思ったことも全くありませんでしたし、保育とは全く関係のない仕事をしていました。

新卒時代は、アパレル会社に入社してデザイン関係の仕事をしていました。そこで、十年ほど働いて結婚退職し、専業主婦を十年やりました。その後はこどもの成長にあわせて、アパレル販売や洋服のお直しなど、パートで洋服系の職場でいくつか勤めてきました。

病児保育に出会ったのは、働いていた会社がなくなってしまったのがきっかけです。「転職をしないと」と思い、探して見つけたのがフローレンスでした。

当時、正社員として働けるところを探していたので、「子育て経験のみで働けます」という言葉に興味を惹かれたのですが、当時は「病児保育」という言葉も知らなかったので、一生懸命ネットで調べました。その後、フローレンスがモデルになった漫画『37.5℃の涙』を読んで、こういう仕事なんだ!!!と分かって入社を決めました。

友人に「私、保育の仕事やろうと思うんだけどどう思う?」と伝えると「えー!?」と驚かれました。

病児保育事業をやっている会社は様々ありますが、フローレンス入社の決め手は何でしたか?

他の会社の情報も調べたのですが、みんな業務委託や時給制ばかりで。私はどうしても(月給制)正社員で働きたかったんです。正社員で雇ってもらえるなんてすごい!と思ってフローレンスに決めました。

異業種から保育の仕事に挑戦するにあたって、不安はなかったのでしょうか?

まさか自分に保育ができるとは思ってませんでしたが、調べてみるうちに研修がすごく充実しているし、保育中も一人ではなく、困ったら事務局に電話して相談すればいいんだと知り、できるかなと。バックアップ体制がしっかりしてると分かったので、トライしてみようかなと思いました。


入社前に不安だったことはありますか?

毎日知らない方のお家に行くということです。方向音痴の自分が辿り着けるのか。全く地図も読めなかったし、最初は娘にGoogle mapの使い方を聞いていたし。

でも、そのくらい何もできなかったんだけど、研修で教えてもらったり、実際にやっていくうちに何でもできるようになるとは、当初は想像もできませんでした。今はもうできるということが嬉しいです。

地図以外に、病児保育のお仕事を通じて成長を感じたことはありますか?

やっぱり、病児のケアの仕方です。例えば、「熱があっても咳がひどくても、食事が取れなくてもこうだったら大丈夫」など、トータルで見て判断できるようになったことは、とてもスキルがついたなと思います。

また、薬の名前を見て飲ませ方が分かるようになったり、水分を取ってもらう方法や、安心できる呼吸数や心配な呼吸の仕方、医療的な感覚、例えばうんちの様子など、子育て経験だけでは全く分からなかったことが、全部学べたと思っています。

例えば、始めた頃は陥没呼吸があれば危険だと思ってたんだけど、必ずしもそうじゃないんだなって。陥没呼吸があっても呼吸数が少なく、寝られていれば緊急性が低いこともあるとか、そういう勘所がだんだん分かってきて、安心してケアができるようになってきました。

子育てしてるとそういうことが感覚的にわかるという人もいるけど、私はわからなかったな(笑)。自分の子だけでなく他の子に対しても、ケアの仕方が分かるというのは、とても勉強になってるんだと思います。

これまでの保育の中で大変だったことはありますか?

ほとんどのお子さんは人見知りでも、2人きりになれば諦めるのか泣き止んでくれることが多いのですが、あるとき、2時間半ほど打ち解けられなかったことがありました。2歳くらいの凄く賢いお子さんで、お父さんが家を出たあと、自分も玄関に行って靴下を履かせて欲しい、靴を履かせてほしい、ベビーカーに乗せてほしいと訴えていました。

「行けないよ」と伝えたのですが、絶対に嫌だ、玄関から部屋の中へ行きたくない、お父さんが出ていったところに一緒に行きたいって。全然納得してもらえないので、どうしようかなと。飲み物や食べ物などを全部玄関に置いて並べて、たまに話しかけて、たまに「どう?食べてみない?」とか、「一緒に遊ばない?」とかずっと誘っていたけど、頑なに動いてもらえない。

それがどうやって解決できたかというと、何回も試してみたけど食べなかったお弁当を、ある時突然パクっと食べたんですよ。一口食べたら顔色がパッと変わって、「部屋の中へ行ってちゃんと食べよう」と伝えたら頷いてくれました。

玄関に置いていたものを全部持って、椅子に座って食べ出したら、それからは人が変わったように喋ってくれるようになりました。でも、さすがに2時間半は長く、その間に水分を取ってもらえなかったので、事務局に相談しながら対応しました。

保育の中で子育て経験が役に立ったと思うことはありますか?

自分の子育てを全然信用していなかったので、とにかく真っ白な気持ちで入社時研修を受けようと思っていたんです。入社時の研修はめっちゃめちゃ学びでした。何が重症なのか、何がそうでないのか、当初は全く分かってなかったし、本当に色々教えてもらいました。

それに、自分の子育て経験はあまり役に立っていないと思っていたんですけど、改めて考えてみると、やっぱり病院に連れて行くとか、抱っこ紐で抱っこをするとか、ミルクを作るとか、寝かしつけをするとか、当たり前にやってきたことが役に立っていると感じます。

あとは童謡が歌えるとか。親御さんに、保育園で働いていたんですかってよく聞かれるんですよね。自分の子育て中に、どれだけこどもとテレビを見て歌を歌ってたのかなと思って(笑)


働きながら保育士資格を取得されていますが、仕事と並行して勉強するのは大変ではありませんでしたか?

最初は保育士資格取ろうなんて、全く考えてなかったんですよ。研修の時に会った方が「独学で保育士資格取ったのよ」と話していて、その時にかっこいいなと思って、初めて保育士資格取得を意識しました。

自分でも調べて、独学でも受験できるんだと改めて実感して、取り組み始めました。そうしたら、勉強ができるのがちょっと嬉しかったんです。本当に学生時代ぶりの勉強だったので、勉強してる自分に酔うわけじゃないけど、家族がびっくりするくらい勉強しました。「ママ勉強するんだね!!こんなに一生懸命」とか言われて(笑)

最初に8教科受かったんです。あと1つは2回落ちて、3回目に受かりました。娘たちも喜んでくれましたし、勉強して受かったっていう経験がすごい自信になっています。

保育士資格を取得したことによって、何か変化はありましたか?

研修で教わったことと、保育士資格で勉強したことが繋がって、自信になったり、大丈夫って思えるようになりました。やっぱり、学んだその努力に尽きるのかな。

保育園に研修やヘルプで行っても、保育士資格がないと1人で任せてもらえない場面も多く、ヘルプになっていないなぁと感じていました。子育て経験だけでもできる仕事だけど、経験以外に頑張って学んで、保育士資格も取れると、自信になると思います。


お仕事をする上で、大切にしていることがあれば、ぜひ教えてください。

お子さんがどう過ごしたいかと、どう過ごしたら体調がよくなるかを、天秤にかけるように心がけてます。お子さんの気持ちも大事ですが、お子さんの気持ちばかり優先して体調が悪くなるのはよくないので、それをうまく合致させるように天秤にかけて、いったりきたりしながら一日を過ごしています。

改めて、病児保育のお仕事のやりがいは何だと思いますか?

親御さんが帰ってきて、無事にきちんと一日仕事ができたと確認できることがやりがいです。

人見知りや体調が悪くて朝泣いてるお子さんでも、とにかく午前中は一生懸命一生懸命寄り添って、一生懸命一生懸命話聞いて。そうすると、午睡した後から、午前の寄り添いがきっかけで、甘えてきてくれるんですよ。

楽しく遊べて、べったりしてきてくれて。そこで親御さんが一日無事に仕事を終えて帰ってきて、こどもも笑顔でいてくれると、やった、よかった!って思います。


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