「子どもが1才のころ、保育園に預け仕事を探しはじめました。何社か受けましたが、“子どもが小さい”という理由でいい顔はされませんでした。面接で『子どもはいきなり熱を出すから・・・』と言われたこと、今でも忘れらません」
「非正規雇用で有休も少なく、休んだらその分収入が減ってしまうので、子どもが病気のときは仕事を休まなければならないのかと思うと、気が重かったです」
「とにかく働かないと生活は成り立たない、でも子どもは集団生活(保育園)のなかで感染症を頻繁にもらってくる時期。病気の子どもを預かってもらえる場所はとても少なく、どうしたら良いのかわからなくて、熱を出す子どもにイライラしたり、そんな自分に自己嫌悪を繰り返す日が続いていました」
これらは、フローレンスで病児保育を利用するシングル家庭の方から届いた実際の声です。
ここでご紹介したのはほんの一例で、病児保育を利用する以前はどの家庭も苦しい環境に置かれていました。
「子どもの病気で休んでいる間に解雇されてしまった」
「子どもが熱を出すからといって就職面接がうまくいかない」
こうした悲痛な声を聞き、育児と仕事の両立可能な社会を目指す団体として、なんとかしたい、しなければならない、病児保育を通じて何かサポートできないだろうか。
そんな想いで、フローレンスは2008年から、寄付を原資に、シングル家庭に月1,000円の低価格で病児保育サポートを届ける「寄付によるひとり親支援プラン」を開始しました。
現在では900名を超える寄付会員の方のご協力によって、270のシングル家庭に病児保育サポートを届けることができています。
(寄付でひとり親家庭を支える『ひとり親家庭支援サポート隊員(寄付会員)』についてはこちら)
この病児保育サポートによって、冒頭でご紹介したような苦しい環境に置かれていたシングル家庭の方々の生活がどう変わったのでしょうか。
「病児保育を契約してることで、就職活動の面接の際、小さな子どもがいることで不利になるという不安を払拭することができました」
「子どもの突然の熱にも『今日は早退しますが、明日は病児保育を利用できるので出勤できます』と言うことができ、職場でも信頼を得ることができ、責任ある仕事を任せられています」
「病児保育の存在は本当にありがたく、心強く、私の心のよりどころでした。病児保育サポートがスタートして、初めて子どもに『出したいときにお熱出して大丈夫だよ』と言えたあの時は、忘れられない瞬間です」
「病気のときでも仕事を休まず見てもらえるところがある安心感、そして何よりも、寄付を通じてみなさんにサポートしてもらっている、助けてもらっているということが、孤立しがちなひとり親にとって精神的に大きな心の支えになっています」
就職活動の成功や、仕事を続けられているといった声のほか、精神的にゆとりが生まれたことによって、子どもにも余裕をもって接することができるようになった、寄付を通じてたくさんの方が支えてくれることで「ひとり親だけど一人じゃない」と感じるようになった、など、たくさんの嬉しい声が届いています。
すべてのシングル家庭を救うことはできないかもしれないけれど、病児保育を通じて、今苦しんでいるシングル家庭を一人でも多くサポートしたい。
フローレンスは、今後もご協力・ご声援いただいている皆さまとともにその支援の歩みをより一層進めて参ります。
寄付でひとり親家庭を支える活動にご協力ください。
ご協力くださる皆さまへ
現在、ひとり親家庭の病児保育のニーズが非常に高く、すでにお申込み済みのひとり親家庭に順次、入会をご案内している状況です。
ご寄付はこの方々が入会された後の病児保育サポート費用として使用します。
現在、待機数が非常に多く、大変申し訳ございませんがひとり親支援プランを含めた新規申込み数を一時ストップしており、子どもの病気が特に多くなる冬に向けて、一刻も早く新規の受付再開ができるよう努めております。新しく寄付会員になってくださった方のご寄付は、受付再開時に、一家庭でも多くのひとり親家庭にサポートを受けてもらえるよう充てさせていただきます。
ひとり親家庭で病児保育に困っている方は『ひとり親支援プラン』のご利用をご検討ください。
また困っている方がいらっしゃったらぜひ教えてあげてください。
子どもが病気、でも仕事を続けては休めない…ひとり親家庭にとって病児保育は深刻な悩みです。
『寄付によるひとり親支援プラン』では、サポート隊員(寄付者の方)の寄付により、当日朝8時までの予約に100%対応するフローレンスの病児保育を格安でお使いいただけます。