認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)は、2005年に開始した訪問型病児保育事業が今年度で20周年を迎えました。事業の原点は、「こどもが熱を出して看病のために仕事を休んだら、会社を解雇された」という、あるお母さんの切実な声でした。
以来、わたしたちはこどもの病気という日常の“ピンチ”に寄り添い続け、これまでに累計15万件の保育を提供し、設立以来重大事故ゼロで運営してきました。この20年は、利用してくださったたくさんの親子、寄付者の皆さん、現場で向き合ってきたスタッフ、支えてくださった多くの方々とともに歩んできた時間でもあります。これからも「困ったときは、誰かに頼っていい」という安心を、社会のなかであたりまえにしていけるよう取り組んでまいります。
フローレンスの病児保育の20年の歩み
2005年、会員4名、数名のスタッフから始まったフローレンスの病児保育は、全国初の共済型・訪問型の病児保育事業として、東京都中央区・江東区にて提供を開始しました。
こどもが体調を崩したときに、ご自宅へスタッフが訪問し保育を行う仕組みは少しずつ共感を広げ、提供エリアも拡大。現在では多くのご家庭に利用いただく事業へと成長しました。
また、経済的に厳しい状況にあるひとり親家庭への支援や、新型コロナウイルス感染症拡大期における医療従事者家庭へのサポートなど、その時々の社会状況に応じた取り組みも重ねてきました。
これまでの病児保育訪問件数は累計15万件にのぼります。こどもの病気という日常の出来事に、その都度向き合ってきた積み重ねが、この数字につながっています。


20周年特設ページでは、これまでともに歩んできた皆さんとのエピソードや、20年の歩みを紹介しています。ぜひご覧ください。
わたしたちが大切にしてきたこと
フローレンスの病児保育には、20年間変わらず大切にしてきた約束があります。
ひとつ目は、「こどもの病気は、誰も悪くない」ということ。発熱や体調不良は、こどもの成長過程の一部であり、親が自分を責める必要はありません。
ふたつ目は、「親だけで抱えなくていい」ということ。こどもの病気は家庭の中だけの問題ではなく、支え合えるものであってほしいとわたしたちは考えています。
そして三つ目は、「ピンチのときは、支え合える社会でありたい」という願いです。病児保育は、特別なサービスではなく、日常を支える選択肢のひとつであってほしい。その想いを胸に、わたしたちは現場に立ち続けてきました。
代表理事メッセージ

おかげさまでフローレンスの訪問型病児保育は、20周年を迎えることができました。20年前、「こどもが熱を出して看病のために仕事を休んだら解雇された」という声をきっかけに始まったこの事業は、多くの親子、現場スタッフ、応援してくださる寄付者の皆さんとともに歩みながらここまで続いてきました。
実はわたし自身も、こどもが熱を出したときに誰にも頼れず、途方に暮れたことがあります。そのとき、この病児保育の存在に救われました。こどもの病気は誰も悪くありません。だからこそ、ひとりで抱え込まなくていい社会でありたいと、強く思っています。
この20年、現場で親子に向き合い続けてきたスタッフ、サービスを信頼してくださった皆さんの存在が、わたしたちの支えでした。これからも、こどもの病気という日常のピンチに寄り添いながら、「困ったときは頼っていい」と自然に思える社会を、ともに育んでいけたらと願っています。
認定NPO法人フローレンスについて
こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは日本のこども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。
日本初の共済型・訪問型病児保育事業で2004年に設立し、こどもの虐待、こどもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。
▶フローレンスコーポレートサイトURL:https://florence.or.jp/
フローレンスの病児保育
フローレンスの病児保育は前日20時までの依頼に対して高い対応率で保育スタッフを派遣します。
こどもの急な発熱、体調不良に一人きりで悩まないでほしい。フローレンスは親子のピンチをともに乗り越える仲間でありたいと思っています。フローレンスはこれからも子育てと仕事の両立をサポートします。