こんにちは。認定NPO法人フローレンス病児保育事業部で看護師をしている芦澤です。

新年度がスタートして、早くも1ヶ月が立ちましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

この時期は、お子さんの入園や進級、親御さんの職場復帰などの新しい環境を経て、お子さんだけでなく親御さんにも疲れが出てくる時期でもあります。お子さんを慣れた家で休ませたい、でも仕事が休めない、と悩まれる親御さんも多くいらっしゃいます。

そんな中でベビーシッターの登録を検討される方が多く、親御さんから「子どもに持病や障害があるけど、保育をしてもらえるのでしょうか」というご相談をいただくことがあります。

フローレンスは、病児保育の実績が多く、研修を積んでいるスタッフがきてくれるとはいえ、お子さんになんらかの持病や障害があると「本当に大丈夫なのかな?」「どんな対応をしてもらえるのか気になる」と感じている親御さんも少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、そんな親御さんの不安や疑問を解消するべく、持病や障害のあるお子さんへの対応をご紹介します。

どんなお子さんが利用しているの?

フローレンスでは、これまで累計100,000件以上の訪問型病児保育を行っており、なんらかの持病や障害を抱えているお子さんも少なくありません。

これまでご利用いただいたお子さんの中には、

  • 食物・お薬のアレルギーのあるお子さん
  • 喘息や気管支炎で複数回入院経験のあるお子さん
  • 心房中隔欠損症や心室中隔欠損症といった心臓の病気を抱えるお子さん
  • 腎臓など内臓に病気を抱えたお子さん
  • 早産で低体重で生まれたお子さん
  • ダウン症のあるお子さん
  • 自閉症・ADHDの診断やグレーゾーンと説明を受けているお子さん

といった様々な持病や障害を抱えるお子さんがいらっしゃいます。

持病や障害のあるお子さんへの対応

1.研修の実施

オンラインでの研修の様子

安全な保育の提供をするにあたり、まず大切なことは「その病気や特性を理解すること」だと考えています。

そのため、フローレンスは、体調不良時の症状に対しての研修だけではなく、喘息などの呼吸に関わる病気の研修、様々な心臓の病気、アレルギー、けいれんやてんかん、ダウン症など多くの研修を行っています。もちろん1回きりの研修ではなく、自己学習として繰り返し学べるように動画なども用意して、保育スタッフが病気や障害に対する理解を深められるようにしています。

2.一人ひとりに合わせた保育の提供

そして、理解を深めるとともに大事なことは、「病気や障害という視点からお子さんを見るのではなく、一人のお子さんとして個別性を重視し、お子さん一人ひとりに合わせた保育を提供すること」とも考えています。

そのため、入会時に親御さんより、お子さんの持病や障害についての既往歴情報をいただいています。その内容をもとに、必要に応じて看護師からより詳しく病状などについてお伺いし、お子さんの普段の様子とともに保育中に配慮すべきことや、お子さんが快適に過ごせるような工夫についても確認をしています。

保育中のイメージ

いただいた情報は、当日派遣される保育スタッフにも伝えるとともに、すべての会員に対し、既往歴に応じて経験を積んだ保育者を派遣をすることで、安心・安全な保育に努めています

また、保育の安全性を高め、より質の高い保育を提供するため、保育中のスタッフとは別の保育スタッフが巡回訪問を行ったり、お子さんが安全で楽しく過ごせるように事例共有会などを通し保育スタッフ同士で話し合い、保育スキルの向上に日々励んでいます。

3.親御さんとの連携

お子さんの成長や発達に伴い、病状や治療内容、保育中に配慮することが変わってくると思います。

フローレンスの病児保育は、訪問する保育者が毎回異なり、お伺いするのはお子さんが病気ののときという特徴があります。そのため、入会時だけではなく、当日の状況によっては、担当をする保育スタッフとの引き継ぎ時や保育中にも、看護師から最新の既往歴情報や保育中の配慮についてお伺いすることがあります。

朝の引き継ぎ時のイメージ

もし、「入院をした」「治療内容がかわった」「定期通院や薬が終了した」などお子さんの病状や治療内容等に変化があった際には、お子さんの既往歴情報を最新の情報に更新していただくこともあわせてお願いしています。

【入会をお断りするケース】
保育スタッフは医療従事者ではないため、医療行為は行えません。
胃管などの体内外にチューブやカテーテル等の医療器具が挿入されているお子さんや、在宅酸素が必要なお子さんのように、医療的ケアが必要なお子さんのご利用はお受けできません。
また、お子さんの様子をお伺いし、第三者による1対1の病児保育が困難と判断した場合も、お子さんの安全のために入会をお断りすることや一定期間の休会をご提案させていただくことがあります。
すべてのご利用希望の方へのお力添えができず心苦しく思いますが、お子さんを安全にお預かりするためにご了承ください。

ご不明点がございましたら、member@florence.or.jpまでお気軽にお問い合わせください。

お子さんの病状や個性に合わせた保育で安心!

フローレンスの病児保育は、お子さんの安全と親御さんの安心を最優先に考え、研修やお子さんに合った保育体制を整えています

お忙しい中、問診にお手数をおかけすることもありますが、お子さんが病気の時でも楽しく安心して過ごせるためにぜひご協力をお願いします。

ご利用に際し、何か不安なこと、気になることがあればなんでも相談してくださいね。

フローレンスでは、通常のベーシックプランに加え、持病などでより手厚い見守りが必要なお子さんに対応した発達支援プランもございます。

ベーシックプランと同様に、保育スタッフによる1対1の保育に加え、看護師も90分程度お伺いし、病児保育をサポートします。

フローレンスの訪問型病児保育は、2005年のサービス開始以降、保育業界最多の累計保育件数10万件の実績で培った経験に加えて、社会情勢に合わせた様々な研修を重ね、お子さんの病状や個性に寄り添う保育を提供しています。

また、お子さんの自宅で保育するので、慣れた環境で過ごすことができ、また集団保育のような他のお子さんの感染症をもらう心配を減らすことができます。急な病気のときにも親御さんにかわって、大切なお子さんをご自宅で見守ります。

仕事と子育ての両立に、ぜひフローレンスの病児保育の入会をご検討ください。

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