こんにちは、フローレンス病児保育事業部の大谷です。
病児保育をご利用いただいている皆さんに「病児保育だけではなく他にもいろいろな社会課題解決に取り組んでいるフローレンスの事を、もっと知っていただきたい!」という思いで連載している、“知りたい!フローレンス“
第2回目の今回は、【フローレンスが取り組む「ひとり親支援」とは?】をご紹介します。
フローレンスでは病児保育が始まった第一創業期からひとり親家庭の支援に取り組んでいます。
第1回はこちらから▼
なぜひとり親の支援をしているの?
ひとり親家庭が特に困るのが、こどもが体調を崩したときです。
ひとり親は子育ても仕事もすべて一人で抱えているため、仕事を休むことで収入が減る、職場で弱い立場に置かれてしまう、場合によっては失職に繋がってしまうこともあります。
病児保育の提供でそんなひとり親家庭を支援してきた中で、こんな声を多く聞いてきました。
「頼れる人がいなくなり、物理的にも精神的にも追い込まれている」
「こどもの心配をまず先にしたいのに、あぁ仕事を休めるのか、などの心配が先に出てきてしまい自己嫌悪にも陥ります。」
ひとり親家庭を取り巻く環境
母子家庭の約半数が、年間就労収入200万円未満(※厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果」)という状況に置かれています。
就業している母親の約4割が非正規の仕事に就いており、こどもの看病でも休むことができずにいます。
親の収入格差が、こどもの教育やさまざまな機会の貧困に繋がっており、世代間での貧困の連鎖も起きています。
また、「実質ひとり親」と呼ばれる家庭もあります。別居中・離婚前でこどもと同居している実質的なひとり親家庭を指す造語で、法律上離婚しておらず、ひとり親が受けられるはずの支援からこぼれてしまっています。
ひとり親支援の歩み
フローレンスは、どんな境遇のこどもも未来に希望を抱き、笑顔で暮らせる社会を目指しています。
私たちが今までに行ってきたアクションの一部をご紹介します。
2008年〜病児保育ひとり親支援プラン
シングルマザー、シングルファザー家庭を対象に、低価格で病児保育が利用できるプランを提供。
仕事を休めない環境におかれるひとり親家庭を、親御さんが安心して働けるよう、全力でサポートしています。
2018年〜こども宅食応援団
「こども宅食」の手法を通して、アウトリーチ型の福祉を全国へ広めるため、一般社団法人こども宅食応援団を設立。全国各地で行われる「こども宅食」について、各地域に合わせた形で伴走支援を行っています。
2023年夏休み格差をなくそうプロジェクト
全国からの寄付を原資に、企業からのレジャー施設や習い事などの体験の機会提供をいただき、ひとり親家庭や経済的な事情等で夏休みの思い出を作れないこどもたちに様々な体験を届けました
たくさんのご家庭に支援を届けています
2008年から16年、多くのひとり親家庭を支援してきました。
病児保育のひとり親支援プランを利用されているご家庭からも、日々助かったの声がたくさん届きます。「気持ちが軽くなった」「心に余裕が持てるようになった」など、保育にかけつけることで、ひとりでなんとかしなくてはいけないという気持ちが救われるという声です。
【利用者の声】
「こんなに温かい支援プランがあると知り、仕事と子育ての両立に前向きになれました。」
「今ようやく仕事をしながら娘を育てるところまでこぎつけました。サポートいただいたお気持ちを忘れずに一日一日を大切に過ごしてゆきたいと思います。」
私たちフローレンスはこれからも、みんなでこどもを育てる社会を創り、たくさんの親子の笑顔が咲くことを願います。
次回は「障害児保育・支援事業」についてご紹介します!お楽しみに!
ひとり親支援の活動も、皆さんからの寄付を原資に支援を行っております。ひとり親支援の活動に興味を持っていただいた方へ、更に詳しい情報はこちらをご覧ください
また、フローレンスの活動に興味を持っていただいた方へ、更に詳しい情報はこちらをご覧ください。