訪問型病児保育を提供しているフローレンスが、子どもの感染症やかかったときのご自宅での過ごし方に関する情報をお伝えするシリーズ「教えて!おやこレスキュー隊員」。
今回は、『手足口病』についてお届けします!
手足口病は主に夏季に流行するウイルス性の感染症です。
『手足口病』という病気を耳にしたことがある方は多いかもしれませんが、実際にかかるとどのような症状が出るのかわからない方も多いのではないでしょうか。
まずは、そんな手足口病の基礎知識について解説します。
手足口病の基礎知識
手足口病はその名の通り、口の中、手のひら、足の裏などに発疹や水疱が出る感染症です。
潜伏期間は3~6日で、熱は37~38℃程度で、発熱しない場合もあります。1~3日で解熱しますが、まれに脳炎を伴った重症例もあります。コクサッキーウイルスA群や、エンテロウイルス71型などであり、原因となるウイルスは多種多様なため、何度も罹患する可能性があります。

こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)(令和5年5月一部改訂)10月一部修正」によると、罹患後の登園目安は「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」とあります。
登園許可証は、医師による診察後に保護者が書く登園届を提出する場合が多いようですが、保育園によっても対応が異なるため、登園前に保育園に確認をしておくことをおすすめします。

--東京都感染症情報センター » 手足口病の流行状況(2026年7月1日現在)--
2024年(緑)の爆発的な感染流行ほどではありませんが、今年(赤)も手足口病の感染が広がってきています。
手足口病のケアはどうしたらいい?
それでは、手足口病ではどのようなケアをすればよいのでしょうか?
実際に各ご家庭で病児保育を行う「おやこレスキュー隊員」の原口に聞いてみました!
※インタビューは過去に行ったものです。
ー原口さん!手足口病のお子さんの食事は、どのようなものがよいか教えてください!
原口: 手足口病は手や足の他に口の中にも発疹ができやすい病気です。口の中を刺激する食べ物は避けたほうがいいですね。例えば、トマトやみかんなどの柑橘系、熱いもの、固いものです。
朝の引き継ぎでも、お子さんの好きな食べ物だからということでお弁当の中に唐揚げを入れてくださる方もいらっしゃるのですが、それも固いものになります。
お豆腐やゼリー(果物がゴロゴロ入っているタイプではないもの)、プリン、ヨーグルト、アイスクリームなど、刺激が少なく、柔らかめの食べ物をお預かりしています。
ただ、お子さんによっては何が口に合うかわからないので、保育スタッフはいろいろと試行錯誤をしています。
これまでの経験では、そのままのパンではだめだけど、牛乳に浸したら食べられたり、ご飯もお茶碗ではなく、ラップを使って小さなおにぎりにしたら食べられたり。

ー水分補給はどうでしょうか?
原口: お茶、お水、ポカリスエット、OS1、牛乳などを用意していただくことが多いです。
飲み方も、コップから直接だと口内炎が痛くて飲めないけど、ストローやスポイトを使ったら飲めるなど、同じ飲み物でも色んな飲み方のバリエーションを試して、水分を取れるように工夫しています。
ー保育のときに気をつけていることはどんなことでしょうか?
原口: まずは朝引き継ぎの段階で、いま発疹が出ている場所を聞き取ることです。
保育をしている最中に増えたりするので、朝の時点で出ている場所を把握しておき、発疹が増えてきたら事務局に連絡をします。
病児保育中の発疹の増え具合やお熱の経過などは、WEB上の経過報告や事務局からの電話などで親御さんにご連絡します。
あと、お子さんは口の中が痛くて水分を飲みたがらなくなるので、脱水にならないように気をつけています。
ちょこちょこ水分を勧めたりしながら、口唇が乾いていないか、ぐったりしていないか、お腹の皮膚にたるみが出ていないか(脱水の兆候がでていないか)をこまめに観察します。

ー手足口病で病児保育を利用するときにあるといいものはありますか?
原口: 小さなお子さんはよだれを飲み込めずに全部口から出てくることもあるので、着替えやスタイ、タオルを多めに用意していただけると助かります。
あと、先にもお話しましたが、いろいろな種類の柔らかめの食物や水分があれば、お子さんが食事される際に選択肢が広がります。
ー手足口病は大人にも伝染ることがあるそうですが、大人が伝染らないためにどうしたらいいでしょうか?
原口: 手足口病のウイルスは飛沫感染するので、お子さんの看病のときにはマスクをつけて、手洗いうがいは必ず行います。
よだれが多いお子さんは、よだれがついたら手洗いを念入りにします。排便にもウイルスがいるので、おむつ替えをしたあとの手洗いもしっかり行います。
個人的に気をつけているポイントとしては、やはり抵抗力が落ちていると病気に感染しやすいので、睡眠と栄養をしっかり取ること、日焼けや暴飲暴食で胃腸に負荷がかかっていると免疫力が落ちるので、なるべくしないようにする、といったところでしょうか。
ーありがとうございました!
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